頭皮ダメージとお手入れについて

◇頭皮ダメージとお手入れについて

海やプールなどのレジャーに出かけて長時間紫外線にさらされていると肌だけでなく当然頭皮もダメージを受けてしまいます。また、夏は汗や皮脂の分泌が盛んになり、それらが角質、ホコリなどと混ざり合い毛穴をふさいでしまいます。

紫外線により酸化した皮脂、汗は頭皮のトラブルを引き起こしやすいので常に清潔にしておくことが大切です。

 

【日焼けをしたら】

まずは冷やして、早く炎症を抑えましょう。

氷や水を入れたビニール袋などを使用するのがよいでしょう。

火傷のように水泡ができてしまった場合は、すぐ皮膚科で受診してください。頭皮のダメージにつながることもありますので、くれぐれも自己判断で処置することのないように気をつけてください。

 

【頭皮を清潔に保つ】

  • 頭皮クレンジング

毛穴に詰まっている皮脂、汗などの汚れを専用クレンジングでしっかりと取り除きます。最近は理美容院などで施術を受ける方も多いようです。

  • 正しい洗髪方法

まずは頭皮をよく濡らして柔らかくしておきます。シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮や髪になじませ、さらによく泡立てそのまま数分放置してください。毎日クレンジング剤を使用しなくても、泡のまま放置するだけで、毛穴の汚れはかなり落とすことができます。ただし、界面活性剤が石油・硫酸系・石油硫酸系の場合は頭皮がかぶれる可能性がありますので、シャンプーを選ぶ際には十分に注意しましょう。シャンプー放置後は、爪を立てないように指の腹でやさしく洗い、汚れが残留しないよう十分に洗い落としましょう。

  • 頭皮を乾かす

まずは、ドライヤーで頭皮を乾かします。ドライヤーの近づけ過ぎは髪や頭皮が傷みますので、頭皮から離してあてましょう。自然乾燥はNGです。また濡れたまま寝るとキューティクルにダメージを与えますので注意してください。

【頭皮ダメージが引き起こす症状】

きちんとしたケアができていないと思わぬ頭皮トラブルにつながります。

  • 脂漏性皮膚炎

皮膚の表面には常在菌が存在し肌を守っていますが、洗髪を怠ると脂を好む菌や真菌のマラセチアが増え、皮膚炎を発症します。頭部ではフケとして認められることが多いです。

  • 脱毛症

過剰な皮脂が酸化して過酸化脂質となりも毛乳頭にダメージを与えます。また洗髪の際、すすぎ残しが皮膚呼吸を妨げ、細毛・軟毛・抜け毛といった症状を引き起こします。

 

◇正しい頭皮ケア ~ツヤ髪のために~

1 頭皮を清潔に保つために

正しい洗髪の仕方を身につけましょう。汗、皮脂が頭皮に悪影響を与えてしまうと思い、頭皮を強く洗いすぎる方が多いようです。やさしく指の腹で洗いましょう。

2 頭皮を紫外線から守る

毛髪によってある程度は守られてはいますが、必ず影響は受けています。日傘や帽子などでガードしましょう。

3 乾燥予防

水分不足は頭皮を硬くし、頭皮の血流を悪化させます。しだいに抜け毛、細毛の原因に。頭皮も皮膚の一部ですので、しっかり水分補給をしましょう。

4 頭皮環境を整える

育毛剤を利用して、頭皮の健康維持を行いながら、ヘアサイクルを正常に保つことが大切です。

 

≪育毛剤について≫

<使用目的>

  • 頭皮機能の正常化
  • 頭皮の血流循環の改善
  • フケ、かゆみの防止
  • 毛根への栄養補給

 

<分類>

  • 化粧品 → フケ、かゆみを抑え頭皮を健やかに保つ
  • 医薬部外品 → 毛生促進、発毛促進、育毛、薄毛・フケ・かゆみ・脱毛の予防
  • 医薬品 → 病的脱毛(円形脱毛症、脂漏性脱毛症)の治療、育毛、脱毛の進行予防

 

現在市販されている育毛剤は、様々な成分を配合しています。自分にあった育毛剤を選ぶことが重要です。代表的な成分は以下の通りです。

 

▼頭皮機能正常化

1 殺菌・・・ヒノキチオール・イソプロピルメチルフェノール

2 抗炎症・・・メントール・グリチルリ酸2k

  • 抗脂漏・・・イオウ・チオキソロン・塩酸ヒドロキシン

 

▼頭皮柔軟・緊張緩和

1 保湿・・・トレハロース・イチョウエキス・冬虫夏草・アルテアエキス

 

▼代謝機能正常化

1 血行促進・・・セファラチン・センブリエキス・ミノキシジル(医薬品)

2 ニコチン酸アミド・パンテニール・ユビキノン