- 必要に応じて「弱酸性」のもの
角質層の上には、汗・垢・脂が常在菌と混ざり合ってできる皮脂膜が存在し、それによって皮膚の表面は「弱酸性」に保たれています。皮脂膜は、角質層の水分の蒸発を防ぎ、外的環境から肌を守るバリア機能も発揮します。肌と同じ弱酸性の化粧品を使うことで、皮膚本来の機能を妨げずに天然の保護膜(皮脂膜)が肌をガードしてくれます。
- 「石油系界面活性剤」ができるだけ入っていないもの
私たちの身体は水分以外のほとんどがタンパク質でできています。「石油系界面活 性剤」は、タンパク質を変形させる特殊な作用を持ち、肌トラブルを招くだけでなく、発がん性や催奇形性など人体に対しても悪影響を及ぼす可能性があります。環境にも人にも優しい、低刺激のアミノ酸系や石けん系界面活性剤などが入ったものをなるべく選びましょう。
- 「旧表示指定成分」の入っていないもの
旧表示指定成分とは、「アレルギーを引き起こす恐れのある成分」として、厚生労働省が旧厚生省時代の1980年に102種類指定したものを指します。この102種類の成分を配合している製品は、容器に表示することが義務づけられていました。現在は全成分表示が義務となったため、旧表示指定成分と呼ばれています。その中には女性ホルモン作用のあるホルモン剤などが含まれています。
- 「殺菌剤」ができるだけ入っていないもの
ニキビ用化粧品やベビー用品に多く含まれている殺菌剤は、肌に存在する常在菌を破壊する恐れがあります。健康な皮脂膜を形成するためにも殺菌剤が入っている化粧品はなるべく避けましょう。
- 「油分」の少ないもの
肌には、皮脂の分泌や皮脂膜の形成など、自らの力で乾燥から肌を守る機能があります。肌が乾燥するからといって油分を過剰に与えすぎると、皮脂を分泌する機能が甘えて、肌本来が持っている保湿力が低下していきます。油分の多い化粧品はなるべく避けて、油分と水分をバランスよく補給しましょう。
- 「アルコール」ができるだけ入っていないもの
アルコールは揮発性が非常に高く、スーッとした感覚時に肌の水分を蒸発させてしま います。特に、乾燥しがちな肌の方にはアルコールができるだけ入っていないものをおすすめします。