魚介類

魚介類について

魚類、貝類、水産動物類(いか、たこ等)、海産ほ乳動物類(クジラ等)、海草類を指します。魚類の表示を見ると、輸入品の場合は原産国名が、国産品の場合は漁獲水域名または水揚げ港名か水揚げ港がある都道府県名のいずれかが記載してあります。魚類の場合はさらに「養殖」「解凍」の表示も義務づけられています。
最近は養殖魚の生産が増えており、特にマダイやブリでは養殖率が70%を超えています。そこで養殖魚の安全性が気になるところですが、国産の11の魚種については、養殖する際に使っても良い抗生物質合成抗菌剤などが薬事法で決められています。使用方法なども決められており、モニタリング検査によって、違反品が出回らないように監視されているので、通常はほぼ安全と言われています。
しかし海面で大きな生け簀で飼うため、薬品の使用量がともすると多めになったり、他の養殖魚に使った薬剤が流れ込んでしまったり、また最近では配合飼料が使用され始めており、それには添加物も混入されています。

トラフグ

2003年4月、養殖フグ生産量日本一の長崎県で寄生虫駆除に使用禁止の発ガン性物質ホルマリンが使用されていたことが発覚しました。この件に関して罰則は無く、水産庁は指導するにとどまっています。

ブリ

養殖魚の代表とも言われるハマチはブリの若魚です。ハマチの奇形が話題になったことがありますが、これは生け簀の網に貝類が付着するのを防ぐため、毒性の薬剤TBTO(トリブチルスズオキシド)を使用した結果でした。ブリはビブリオ病、類結節症、連鎖球菌症、イリドウイルスなど多くの病気にかかりやすく、抗生物質やワクチンの投与が多く行われています。水揚げ前には休薬期間が設けられますが、刺身で食べるのはあまりおすすめできません。食す場合には照り焼きにして、漬け汁を落として食べるのが安全です。

マダイ・シマアジ・銀鮭・ヒラメ

ブリ同様、多くの病気にかかりやすく、抗生物質の投与が多く行われています。食す場合は塩をふっておく、さっと熱湯を通す等の前処理をすると良いでしょう。塩は残留汚染物質を引き出すと言われます。

マグロ

日本は世界一のマグロ消費国で、年間60万トンと言われています。そのうちの約3分の1は養殖マグロだそうです。天然マグロも畜養マグロダイオキシンが脂肪(トロ)に蓄積されていると言われています。またマグロ類は水銀濃度も高いとのことですから、妊婦や子供は控えるか、あるいは大型マグロは汚染度が高いので小型の目蜂マグロ、ビンナガマグロなどが安全とも言えます。どちらにしてもトロはほどほどにといったところでしょうか。

エビ

輸入水産物の90%を占めるのがエビです。抗生物質ウイルスなどの問題が絶えません。日本はインド、インドネシア、タイなど東南アジアからブラックタイガー系を中心に冷凍エビを大量に輸入していますが、これらの地区の養殖池(汽水池)に大資本が投入され拡大するとともに、抗生物質抗菌剤などの使用量も増えています。中には漂白剤大腸菌、基準値を超える細菌が検出される例もあるそうです。
オーストラリアの天然エビ、冷凍エビのグリーンランド産、ノルウェー産、ロシア産、カナダ産は安心できると言われています。甘エビやボタンエビなどは天然なので安心です。

ウナギ

中国、台湾産のウナギは養殖に適した気象条件と原料のシラス資源に恵まれ、生産コストが安いために国内消費の約80%を占めています。台湾産ウナギから合成抗菌剤、中国産ウナギから抗菌剤の検出が相次いでいます。

貝類

アサリやホタテなどの二枚貝は、エサにしているプランクトンが毒素化することがあるため、それを食べた二枚貝が中腸腺(キモ)に毒を蓄積します。この毒素には下痢性のものと麻痺性のものがありますが、店頭に並んでいる貝は検査をしてあるので安全です。注意したいのは潮干狩りをする場合です。必ず地元の漁協などが決めた場所で採るようにしましょう。
また、生カキにに多い食中毒はノロウイルスが原因で、年々増えています。ただこれは十分に加熱すれば心配ありません。「生食用」と書いていないものは必ず加熱して食べましょう。

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