●国産鶏
国産鶏にはノーブランド品(ブロイラー)、地鶏、銘柄鶏があります。
●ノーブランド品(ブロイラー)
ブロイラーは過密な鶏舎で飼育するのでストレスがたまり病気になります。1羽でも感染すると鶏舎は全滅しますので、前もって抗生物質、合成抗菌剤などをエサに混ぜて飼育します。出荷前に休薬期間をとりますが、抗生物質などが残留する可能性はあります。
また抗生物質を投与すると、必ず薬耐性菌の問題が出てきます。ブロイラーの体内の菌が強くなり、抗生物質などを受け付けなくなるのです。有名なVREなどがその例です。
●地鶏
日本在来種の血を50%以上受け継ぎ、80日以上飼育でそのうち28日齢以降平飼いし、1平米に10羽以下の条件を満たした鶏です。名古屋コーチン、比内鶏など38種類があります。
●輸入鶏
アメリカ産、ブラジル産、タイ産などで、冷凍肉として輸入されています。輸入率は35%くらいです。
現在は鳥インフルエンザが問題となっていますが、まだ感染ルートなどの全容が解明されたわけではありません。
●より安全な食べ方
有機塩素系の農薬、PCB、ダイオキシンなどは家畜の脂肪に蓄積されやすいので、調理する前に肉から脂肪を取り除くようにしましょう。また、挽き肉は脂肪も一緒に挽いてありますので、できるだけ赤身の多いものを選びましょう。
少しでも茹でたり湯通しすると農薬、抗菌性物質、ダイオキシンなどが減少されます。調味液に漬ける場合は、残った調味液は使用しないようにしましょう。