野菜

野菜について

野菜や果物について、厚生労働省が2004年6月に公表した残留農薬の検査結果によると、2001年に国産品と輸入品計53万1765件の検査を行い、ごく微量の農薬が見つかったのはこのうち0.5%。また検出されたものでも、その殆どは法律で定められた基準値よりもずっと低かったとのことでした。
一方、農薬使用量の世界一は日本というデータもあります。太陽を浴び分解されるものもありますが、雨などに流され、河川や海を汚染していきます。
野菜の主な危険物質は残留農薬ダイオキシンです。ダイオキシンは環境ホルモンの中で最も毒性が強く、体内に入ると母乳以外では排出されません。両者とも表面に付着していますので、とにかく良く洗い、皮をむいて食べることが重要です。
最近では無農薬・有機栽培も増えてきましたが、野菜全体での割合ではまだまだ少なく、虚偽の表示例なども見られます。有機JASマークなどの取り組みもはじまり、今後の動向が気になるところです。
輸入野菜については、中国野菜の毒性農薬もよく話題に上ります。見栄えがよいものだけを日本が要求する結果、多量の農薬が使われているとのことです。

ジャガイモ

市場に出回るジャガイモはすべて国産で、北海道産が80%を占めています。遺伝子組み換えのジャガイモは飼料や加工食品に使用されていますが、生ジャガイモは輸入していません。残留農薬の心配はありませんが、発芽を抑えるために放射線を照射したものが1万トンくらい出回っています。また、IPC(除草剤)が世界中で使用されていますが、熱を加えても除草剤としての効果は失わないため、外国産の加工食品に残留していると思われます。

ホウレンソウ

中国産のホウレンソウで危ない農薬が話題になりましたが、国内産の野菜にも、特にホウレンソウのような葉物野菜は農薬残留濃度が高いと言われています。毒性の弱い硝酸態窒素が口に入ると、唾液により亜硝酸態窒素に変化します。これが血中ヘモグロビンと結合し酸素を運ぶ能力の無いメトヘモグロビンに変化すると酸欠状態に陥ります。

キュウリ・トマト

夏場の栽培には農薬(殺虫剤)が目一杯使われています。冬場のハウス栽培(暖房設備なし)や冬場の減農薬栽培は農薬散布が少ないので安全です。また、セイヨウオオマルハナバチによって受粉しているトマトは、このハチが農薬に敏感なため、残留農薬も比較的少ないと考えられます。

キノコ類

キノコの栽培には原木栽培と菌床栽培があります。いずれも木材腐朽菌やカビ、細菌からキノコの菌を守るために、殺菌剤カビ防止剤のチアベンダゾール(TBZ)を使用します。しかしこの殺菌剤は発ガン性があると言われ、カビ防止剤も催奇形性の不安があるとも言われています。
比較的雑菌に強いと言われるシイタケは他のキノコより農薬の使用量は少ないと思われます。ただし中国産の生シイタケ、乾シイタケは菌床栽培で国産より強い農薬を使用していますので避けた方が無難です。一時マスコミで騒がれた時にはカドミウム、ヒ素、鉛などの重金属が検出されています。

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