●食物アレルギーとは
食物アレルギーとは、食物を食べた時に身体が食物中の特定のタンパク質を異物と認識し、それを追い出そうとして引き起こす過敏な反応のことを言います。
こうしたアレルギー体質を持つ人の健康被害を防ぐために、食品衛生法では2002年4月から、アレルギー物質を含む食品として指定された特定原材料について、加工食品・食品添加物に表示を義務づけることになりました。
その中には、表示が義務づけられたものと、奨励されるものがあります。
●表示が義務づけられたもの(特定原材料)
卵、乳、小麦、そば、落花生
●表示を奨励するもの
あわび、いか、いくら、えび、オレンジ、かに、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチンの計20品目
●表示の必要な範囲
食物アレルギーは、人によってはごく微量のアレルギー物質によって発症することがありますから、食物アレルギーを誘発する量を考える際には、特定原材料等の抗原(特定タンパク)量ではなく、加工食品中の特定原材料等の総タンパク量として考えています。これは加工食品1kgあたり、その特定原材料等の総タンパク量が数mg未満であれば表示の必要性は無いことになっています。